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車載情報システムの動向と日立グループの取り組み

Trends in Vehicle Information Systems and Hitachi Group's Initiatives
相薗岳生・遠藤芳則・大辻信也・山根憲一郎・志村明俊


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概要図
 
注:略語説明
ETC(Electronic Toll Collection)
VICS(Vehicle Information and Communication System)
LAN(Local Area Network),DVD(Digital Versatile Disc)
HDD(Hard Disc Drive),CIS(Car Information System)
CAN(Controller Area Network),LIN(Local Interconnect Network)
MOST(Media-Oriented Systems Transport),TTP(Time-Triggered Protocol)
B2B(Business to Business),VRM(Vehicle Relationship Management)
 

 
 主要自動車メーカーが2002年に新しい車両向け情報サービスを開始し,第二世代テレマティクスがスタートした。センターとの通信機能を備えたカーナビゲーションシステムの出荷台数が急速に増え,自動車がネットワークでつながることがあたりまえの時代になりつつある。現在は携帯電話網を使ったネットワーク接続が主流であるが,今後は無線LANや地上波デジタル放送などの利用によって,ユーザーの通信費負担軽減や大容量コンテンツの配信サービスが期待される。
 また,ミュージックサーバ機能が好評を博していることから,HDDを利用したカーナビゲーションが普及し始めている。これは,自動車の中に大容量ストレージ(記憶装置)が導入されることを意味し,音楽以外に車両情報などを蓄積する新しい活用用途が期待できる。さらに,自動車の電動化・エレクトリックパワートレイン化に伴い,通信を使って電動部品を制御,診断する車内LANが普及し始めている。車内LANの利用により,車内の制御情報,診断情報を容易に収集することが可能となる。
 このような「車のネット接続」,「車載HDDの導入」,および「車内LANの普及」という三つの新しい車載情報インフラストラクチャーの整備により,今後はこれらのインフラストラクチャーを活用した新しい車両向けの情報サービスが次々と開発されると考えられる。
 日立グループは,車に対する情報サービスを安全性,利便性,娯楽性に分け,システムソリューションを提案している。
 安全性に関しては,車載情報システムの分野で,VRMを提案している。車載HDDや車内LANといったインフラストラクチャーを活用して,大容量の車両情報を蓄積し,車両の状態を詳細に分析することができる。また,常に正確な車両状態を把握することにより,安全で安心なドライブを提供する。
 利便性に関しては,目的地までさらに速く快適に到着するための交通情報応用ナビゲーションシステムを提案している。車のネット接続や車載HDDの普及により,リアルタイムな渋滞情報と蓄積された過去の渋滞情報を用い,渋滞を回避するナビゲーションを提供する。
 娯楽性に関しては,音楽・カラオケなどのリッチコンテンツ配信を提案している。超流通技術を用いた新しい著作権保護や課金方式に無線LANやデジタル放送といった無線通信インフラストラクチャーを組み合わせることにより,通信コストや通信時間を削減したリッチコンテンツ配信が可能である。
 日立グループは,長年培ってきた車載端末技術,情報通信技術,部品診断技術を駆使し,今後も自動車の安全,利便,娯楽にかかわるさまざまなシステムソリューションを提案していく。
 
 
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