バイオテクノロジーがもたらす健康で豊かな社会のイメージと日立グループの取り組み
バイオテクノロジーの発展は,健康で豊かな社会をもたらすと期待されている。日立グループは,計測技術,情報処理・解析技術を核とした先進的バイオ関連技術の開発に基づいた技術とソリューションを幅広いバイオ産業分野・アカデミアに提供し,バイオテクノロジーの発展と実用化に貢献している。
バイオテクノロジーは,生物の持ついろいろな能力を引き出し,人々の役に立てる技術である。農業や醸造産業などの食料生産分野では,古くからバイオテクノロジーが使われてきた。1980年代に盛んになった遺伝子工学をはじめとする新しい技術が引き金になり,新しいバイオテクノロジーが生まれた。その技術革新は「生きる」,「食べる」,「暮らす」という人間生活の基本を大きく向上させ,産業分野でも大きな影響力を持つようになってきている。例えば,医薬・医療分野においては,薬の効くメカニズムや副作用発生のメカニズムの解明,個人の体質を遺伝子レベルで調べて個人個人に合った予防・治療を実現することが期待されている。また,食品分野では,品種改良により,病害虫に強い作物,収穫量の多い作物や健康増進に役立つ作物が開発されるようになると考えられる。さらに,環境に優しい材料の開発,バイオマス利用,環境汚染物質の除去などの環境問題解決にバイオテクノロジーが適用されつつある。
このように大きな可能性を秘めたバイオテクノロジー分野で,日立グループはこれまで,研究用機器や医用画像診断機器を中心に培った計測技術・情報技術・ライフサイエンスに関する専門知識を結集して研究開発分野・応用分野への新しいソリューションの開発に取り組んでいる。