- 注:略語説明
- IgE(Immunoglobulin E)
アレルギー検査の概要
アレルギー検査は,皮内反応やスクラッチテストといった皮膚試験と,化学的伝達物質や特異IgE抗体などを測定する試験管内試験に大別される。特異IgE抗体の多項目検査は,アレルギーのスクリーニング検査として広く用いられている。
皮膚試験と試験管内試験に大別されるアレルギー検査では,皮膚試験は患者への負担が大きいため,試験管内試験が現在のアレルギー検査の主流となっている。中でも,測定が簡便なうえ,結果が客観的な数値として表れることから,血中の特異IgE抗体の測定が最も多く用いられている。アレルギー治療の第一歩は起因アレルゲンの特定であるため,特異IgE抗体のスクリーニング検査が注目されている。
日立化成工業株式会社は,200μLの血清量で26項目のアレルゲンに対する特異IgE抗体を測定できる体外診断用医薬品「マストイムノシステムズ」の開発に加え,血清の使用量を変えずに,アレルゲンの数を33項目に増やした「マストイムノシステムズII」を開発中である。
今後,倫理的,社会的環境が整備されれば,近い将来にはアレルギー発症関連遺伝子が診断の主流になっていくものと考えられる。