高性能ボール捕集器と大容量ボール捕集器の外観
東北電力株式会社納め東通原子力発電所1号機用可動式スクリーン付きボール捕集器(a)と,北陸電力株式会社納め志賀原子力発電所2号機用大容量ボール捕集器(b)の外観を示す。日立グループは,復水器連続ボール洗浄装置を自社製作している唯一の国内企業であり,これまで国内外の火力・原子力発電所に多数の納入実績がある。
電力分野の規制緩和,自由化の急進,および環境に優しい発電事業を展開するために,電力事業を取り巻く環境は厳しい時代に突入しており,発電効率に大きく影響する復水器の性能維持が大きな課題となっている。
わが国の多くの発電所では海水が使用されるため,多量の冷却水を必要とする復水器では,海水中の生物の流入と付着を防止し,冷却管の清浄度を保つことにより,高性能を維持することが求められる。復水器連続ボール洗浄装置は,これを確保するためのものである。
日立グループは,各電力会社の指導の下に種々の技術開発を進め,高回収率達成のための高性能ボール洗浄装置を開発し,電源開発株式会社磯子火力発電所新1号機ならびに東北電力株式会社東通原子力発電所1号機用に納入した。
また,これらで蓄積した高い技術力により,世界最大級のボール捕集器を開発,実用化し,北陸電力株式会社志賀原子力発電所2号機への据付けが完了している。