マイクログリッド用高追従型需給制御システムの概略構成と画面例
監視制御ユニットで得られた計測値に基づき,高追従型需給制御システムが,短い時間間隔で需給のバランスを取ることができる出力指令値を算出し,制御対象となる分散型電源に送信する。これにより,電力系統への影響が少ないマイクログリッド運用が可能となる。
環境保護への意識の高まりや関連法の整備により,今後,新エネルギー電源の導入がますます加速することが予想される。一方,多数の分散型電源が電力系統に連係されると,電力の品質などへの影響が懸念される。そのため,電力系統への影響を少なくする運用形態の一つとして,マイクログリッドが注目されている。マイクログリッドは,対象エリアの分散型電源と負荷を組み合わせて自立的に運用するもので,グリッド内の需給制御が重要な課題となっている。
このような課題に対応するため,日立製作所は,高追従型需給制御システムを開発した。このシステムでは,負荷変動に対する高い追従性を実現するため,高精度の短期需要予測に基づく発電目標の設定や,分散型電源の出力応答が遅れることなどによって生じる累積偏差を補正する方法を採用している。リアルタイムシミュレータで分散型電源を模擬した検証試験でも,マイクログリッド内の分散型電源と負荷に対し,短い時間間隔で需給バランスが取れることを確認した。