日立グループの環境経営の取り組み方針と提供するソリューション
日立グループは,環境経営の中期計画「環境ビジョン2015」を策定し,2006年度から活動を開始した。「グリーンコンパス」はビジョンの方向性をシンボリックに示すものであり,N軸は提供する製品・サービスを通して社会貢献を行うことを示す方向である。地球温暖化対策のソリューション群は,その主力を担う。
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国内外で活発化する地球温暖化対策 |
地球温暖化は人類の生存基盤にかかわる重要な問題であり,京都議定書の枠組みや欧州排出権取引システム,アジア太平洋パートナーシップ会議など,世界各国でGHG(a)(温室効果ガス)の削減に向けたさまざまな対策が進行中である。2005年2月16日に発効した京都議定書には,先進国に対するGHGの削減目標値が示されており,わが国の目標は2008年から2012年の第1約束期間での平均排出量を1990年の排出量から6%削減することである。これを受けて,政府は2005年4月に「京都議定書目標達成計画」を閣議決定し,国,地方公共団体,事業者,国民の各レベルでの,GHG削減のガイドラインを示した。その後,国内ではGHG削減に向けた取り組みがいっそう活発化しており,加えて,昨今の中国をはじめとする新興国でのエネルギー需要の急増と温暖化対策の必要性の高まりにより,省エネルギーに代表される温暖化対策に関する国内外の市場は,ますます拡大しつつある。
日立グループは,グループ内に重電から産業・民生・自動車用機器,家電,材料などの製造事業や情報,運輸,金融などのサービス事業を含む世界でも数少ないコングロマリットである。日立製作所環境本部では,これらさまざまな業態の事業所を取りまとめ,温暖化対策をはじめとした環境経営を長年にわたって推進してきた。また,前述したさまざまな分野において,日立グループは,省エネルギー技術,GHG削減技術,リサイクル技術に関する製品とサービスを提供している。
| (a)GHG |
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Greenhouse Gasの略。大気中に含まれる気体の中で,地表から放出された熱を一部吸収し,地表を温める働きを持つ気体の総称。それらの排出量の急激な増加によって,地球規模での温暖化が進んでいることから,排出量の削減が課題となっている。京都議定書における排出量削減対象は,二酸化炭素(CO2),メタン(CH4),一酸化二窒素(N2O),パーフルオロカーボン(PFC),ハイドロフルオロカーボン(HFC),六フッ化硫黄(SF6)の6種類である。 |