ロエストコンセプトによる固形製剤工場のイメージ
個々の製造プロセスをアイランドと呼ぶ独立した製造室に収め,製造装置への薬剤の搬入,搬出は製造フロアの上下階に設けた密閉コンテナ,およびドッキングステーションによって重力搬送で行う。
これからの固形製剤工場は,低コスト化,クロスコンタミネーション防止,高品質な薬剤製造,さらには工場従事者の薬害防止を図った生産システムや搬送システムが求められている。
これらの要求に応えるものとして,ロエストコンセプトに基づく固形製剤工場がある。株式会社日立プラントテクノロジーは,このコンセプトを参考に新たな固形製剤工場を建設した。ロエストコンセプトではコンテナを自動搬送,密閉搬送することによって,省人化と薬塵(じん)の発生を抑制している。また,アイランド方式と呼ぶ独自のレイアウトによってフレキシブルな生産システム,クロスコンタミネーションの防止,さらにはクリーンルーム容積を低減している。また,このコンセプトのキーとなるドッキングステーションは,高い封じ込め性能を有し,クロスコンタミネーションと従事者の薬害を防止できることを確認した。今後もデータの積み重ねによって,より理想に近い固形製剤工場の建設に貢献していく。