日立評論

開拓者たちの系譜

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日立評論

2010年は,日立グループにとって創業100周年という大きな節目となります。
それを記念した特別寄稿「開拓者たちの系譜」は,日立製作所・日立グループの一世紀にわたる歴史を振り返りながら,技術開発や新事業創出に向けた未来展望を語る連載シリーズです。日立グループの歩みを代表する技術分野,事業分野ごとに,「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という日立創業の精神がいかに受け継がれてきたか,そしてこれからいかに発展させていくか――。最前線のビジネスを統括するリーダーたちが語っています。
ご意見・ご感想,ご要望はこちら(お問い合わせ)にお寄せください。

第二十一回(2010年3月号)(最終回)

赤坂オフィスのインキュベーションスタジオ

日立製作所 デザイン本部 本部長
大澤 隆男

近年,急速に変化する市場に対応するため,創造性や独自性のけん引役としてデザインの可能性に注目が集まっています。デザイン本部はこうした変化を先取りし,進化・変容させながら,「日立らしいデザインの創出」を追求してきました。社会基盤や生活基盤を支えるモノづくりにおいて,人間への深い洞察力と,人間を中心に発想することは社会とともに生きる企業として日立の活動の軸であり,デザインの起点になっています。創業100周年記念シリーズ『開拓者たちの系譜』最終回では,デザイン本部の大澤隆男本部長が,日立デザインのあゆみを振り返るとともに,イノベーションを生み出すデザインについて展望します。

第二十回(2010年2月号)

技能五輪2007年国際大会(静岡県)出場選手

日立製作所 モノづくり技術事業部 事業部長
松崎 吉衛

日立精神は,「和」,「誠」,「開拓者精神」であり,「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」ことにあります。「モノづくりは人づくり」と言われますが,日立は創業の年に徒弟養成所を創設して以来,技能者の養成を重視し力を入れており,製造現場の中核人財として日立のモノづくりを支えています。自動化,FA,CIM,SCM,そしてWW-TSCMへと発展を遂げてきたモノづくりの歩みを振り返りながら,技能五輪や技能伝承など人財育成の仕組みについて,モノづくり技術事業部の松崎吉衛事業部長が語っています。

第十九回(2009年12月号)

日本鉱業株式会社水島製油所納め流動接触分解装置動力回収システム

日立製作所 トータルソリューション事業部 事業部長
髙山 光雄

技術者のタイプには二つある。世の中の動きを幅広くとらえ旺盛な好奇心で俯瞰するヨコ棒タイプと,専門的な視点から物事の解析を行うタテ棒タイプ。これからのシステムエンジニアにはこの両方が必要で「T」型人間が求められるが,当事業部の技術者はタテ棒をもう一本持つ「Π」型人間に育ってほしい――。初代事業部長のそんな理念と気概を継承して,システムからソリューションへ,情報化社会の進展とともにお客様の悩みに応えてきたトータルソリューション事業部の歩みと将来への決意を髙山事業部長が語ります。

第十八回(2009年11月号)

世界初の測長SEM「S-6000形」

株式会社日立ハイテクノロジーズ
代表執行役 執行役社長 兼 取締役
大林 秀仁

今日,世界トップクラスの性能を持つ日立の電子顕微鏡は先端デバイス・材料から,バイオ・医療に至る広い分野で利用されています。その中でも走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて半導体デバイスの寸法測定を行う「測長SEM」は,時代を先読みし,世界に先駆けて,長い蓄積を重ねてきた独自技術を画期的な製品の開発につなげた成果と言えます。SEMの高分解能化を実現したFE(電界放出型)-SEMと,半導体デバイスの微細化を支えた測長SEMの技術開発――。株式会社日立ハイテクノロジーズの大林秀仁社長がその『開拓者たちの系譜』を辿ります。

第十七回(2009年10月号)

東京圏輸送管理システム「ATOS」

日立製作所 情報制御システム社 COO
野本 正明

今,世界中でスマートグリッドが活発に議論されています。持続可能な地球・社会環境を維持するために,電力系統,発電,鉄鋼,産業,交通,上下水道,道路などの社会基盤分野では,より高度なスマートシステムが求められますが,ここで欠かせないのは個々の技術や装置だけではなく,系全体を「システム」と見る思考です。わが国の社会基盤システムの構築に貢献してきた日立が継承する「制御のこころ」,その真価をグローバルに発揮していくために。情報制御システム社の野本正明COOが新たな挑戦に向けた決意を語っています。

第十六回(2009年9月号)

D70デジタル交換機

日立製作所 情報・通信グループ
サービス・グローバル部門COO
竹村 哲夫

電信,電話の固定通信からスタートした通信サービスは,データ通信,画像通信,インターネット,自動車電話,携帯通信,さらに次世代ネットワークへと,大幅な高速化・モビリティ化の実現ともに大きく進歩・発展を遂げています。日立は早くから社会インフラとしての通信ネットワーク構築に取り組み,製品・システムを提供してきました。新たな情報社会を迎える今,ますます品質・信頼性が求められる通信システムの変遷と展望を竹村哲夫COOが語ります。

第十五回(2009年8月号)

世界一のコンピュータ製品をめざして

日立製作所 情報・通信グループ
エンタープライズサーバ事業部 主管技師長
二宮 和彦

「世界一のコンピュータ製品をめざそう」。これは,日立製作所神奈川工場(現エンタープライズサーバ事業部)がかつて掲げていた工場憲章の第一条です。
コンピュータが本格的に実用化された20世紀後半,特に1970年代以降,日立は,急速に拡大する社会のニーズに応えるために,世界的に最高性能のコンピュータ開発に取り組みました。今日のIT社会へとつながる基盤技術としてコンピュータ開発の変遷を二宮和彦主管技師長が語ります。

第十四回(2009年7月号)

配属された職場(第二オンラインプログラム部)の面々

日立製作所 情報・通信グループ 技師長 兼 CIO
小松 敏秀

今日,IT(情報技術)はビジネス推進に欠かせない最も重要なキーワードです。日立における情報事業(コンピュータ事業)も約50年の歴史を通じて日立グループの大きな柱に成長してきました。ITソリューションという言葉も幅広い意味で用いられますが,今回は顧客とともに,社会の課題を解決するという共通の目的の下,コンピュータとソフトウェア技術によって新たな情報システムの開発に取り組んできた経緯を小松敏秀技師長が紹介します。

第十三回(2009年6月号)

現在の小田原工場

日立製作所 研究開発本部 技師長
成瀬 淳

イノベーションを生み出すのに必要なものは何か。決して現状に甘んじることなく絶えず新たな挑戦をみずからに課し,不断の変革と活性化を追求する姿勢。そしていかなる苦境にあっても決して諦めない信念と,わくわくと燃え盛る情熱。そんな開拓者精神を備えた人物の発掘と育成。こうした挑戦的課題の克服に向けて,成瀬淳技師長がストレージ事業における自身の経験を踏まえ,技術者としての生き方と哲学を語っています。

第十二回(2009年5月号)

永久磁石MRI装置の変遷

株式会社日立メディコ 相談役
猪俣 博

健康面でのQOL(Quality of Life)確保・向上は,人々の最大関心事であり,高品質・高効率で安全・安心な医療を実現するうえで画像診断機器は不可欠です。日立は社会貢献分野として,医療に古くから関心を寄せてその事業化に取り組んできましたが,今日,創業者以来のその思いを連綿と受け継いでいるのが日立メディコです。X線装置,超音波診断装置,X線CT装置,MRI装置から新しい医療を提供する次世代モダリティまで,時代の医療ニーズに応える挑戦の歴史を猪俣博相談役が語っています。

第十一回(2009年4月号)

ドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム」

日立アプライアンス株式会社 常務取締役・家電事業部長
石井 𠮷太郎

一般家庭で使用される家電製品には,他の多くの工業製品と異なる大きな特徴があります。社会や生活スタイルや価値観の変化にいかに敏感に反応し,たくさんあるニーズの中からその時代にあったテーマを選択し,独自の技術でその課題を解決するところに家電品開発の本質があると言えるでしょう。
今回は,日立アプライアンスの石井𠮷太郎常務取締役が,これまで受け継がれてきた商品開発のノウハウと,省力を実現するコア技術としてのモータの進化を例に取りながら,家電品開発への思いやこだわりを紹介しています。

第十回(2009年3月号)

日立テレビ初号機

日立プラズマディスプレイ株式会社 代表取締役社長
由木 幾夫

20世紀後半,テレビは世界のエレクトロニクス産業の発展をリードするとともに,全世界へ情報を流布するマスメディアとして,人々の生活に画期的な変化をもたらしました。2006年に50周年を迎えた日立のテレビはこの間,世界に先駆けて発売したオールトランジスタカラーテレビから,薄型テレビ市場の扉を開いたプラズマ・液晶テレビまで,多くのエポック製品を発売してきました。日立プラズマディスプレイ株式会社の由木幾夫社長がそれらの製品について,関係者のエピソードや思い入れを交えて紹介しています。

第九回(2009年2月号)

油圧ショベル

日立建機株式会社 特命顧問
村田 泰彦

先進国のみならず,新興諸国でも急速な国土開発が進む一方,新たな課題として地球環境問題への対応が求められる今日,日本の建設機械技術が脚光を浴びています。先端技術の開発でこれらのニーズに応えている日立建機株式会社から,代表的な建設機械として油圧ショベルの主流機である20トンクラスの,誕生から現在に至る開発の歴史と将来展望について,実際に携わってきた村田泰彦特命顧問が語ります。

第八回(2008年12月号)

日立グループのITS統合制御の取り組み説明イラスト

日立製作所 オートモティブシステムグループCTO
兼 オートモティブシステム開発研究所 所長
児玉 英世

日立グループは以前から自動車関連技術,オートモティブシステムの開発を進めてきましたが,近年は「環境」,「安全」,「安心」を融合させるITS(高度道路交通システム)統合制御をめざし,その取り組みを強化しています。半導体,材料,画像応用技術,メカトロニクス,組込みソフト,社会インフラ向け高信頼性システムなど,日立グループが有するさまざまな自動車関連技術と,それらを活用した車社会の将来展望について児玉英世CTOが解説しています。

第七回(2008年11月号)

世界一の高さを誇る新研究塔の完成イメージ

日立製作所 都市開発システムグループ
水戸ビルシステム本部 担当本部長
荒堀 昇

中国,中東で超高層ビルの建設ラッシュが続く今,エレベーターは第二のスピード競争時代に突入しています。
より速く,より高く,より強く,そしてより美しく――。安全・安心,快適・便利な移動手段としてますます発展する日立昇降機の展望について,戦後の高度経済成長において,数々の技術的挑戦を続けてきたエレベーター,安全性の向上とバリアフリー化を追求してきたエスカレーターの歩みを振り返りながら,荒掘昇本部長が力強く語っています。

第六回(2008年10月号)

モータ

株式会社日立産機システム QAセンタ センタ長
南藤 謙二

日立製作所は2010年,創業100周年を迎えます。創業製品は1910年製造の5馬力(3.7kW)の電動誘導機。産業機器製品は,このモータを中心に発展してきました。日立伝統のモータと,この関連製品である産業用電気品の変遷や今後の展望について,株式会社日立産機システムの南藤謙二センタ長が語ります。

第五回(2008年9月号)

エジプトムバラクポンプ場

株式会社日立プラントテクノロジー
執行役常務/社会・産業システム事業本部長
三角 洋史

21世紀は「水の世紀」と言われ,安定した水資源の確保が世界共通の課題になっています。このような時代において,ポンプは貴重な水を扱う機械として,ますます重要な役割を果たすようになると考えられます。日立において最も歴史のある製品の一つであるポンプの技術的な発達と,その中で果たしてきた国際的な水環境・社会基盤への貢献と展望などについて,株式会社日立プラントテクノロジーの三角洋史執行役常務が語ります。

第四回(2008年8月号)

東海道新幹線用試作電車の写真

日立製作所 電機グループ 交通システム事業部 主管技師
岡崎 正人

わが国の新幹線は,世界に先駆けて実用化された高速鉄道車両として,現在に至るまで世界の最先端に位置し続けています。日立は計画の当初から持てる技術を総動員して参画し,高速鉄道車両技術発展の一端を担ってきました。そして,新幹線とともに磨き抜かれてきたその技術は,今では欧州高速鉄道へ向けた高速車両を輸出するまでに至っています。1964年の開通から一貫して高速・軽量化を追求してきた新幹線――,車体技術を担当してきた岡崎正人主管技師がその技術的変遷を語っています。

第三回(2008年7月号)

「打込め魂仕事の上に」の標語の写真

日立GEニュークリア・エナジー株式会社 副社長
魚住 弘人

地球温暖化やエネルギー問題などの解決に向けて,温室効果ガスをほとんど排出しないクリーンなエネルギー源として,また人類の生活を支える安定なエネルギー減として,原子力発電への期待が世界的に高まっています。そんな中,日立の原子力部門は2007年,米国GE社と戦略的提携を結び,日立GEニュークリア・エナジー株式会社として新たなスタートを切りました。
今日まで約半世紀にわたって培われてきた日立の原子力技術は,「海外技術を讃えつつも,自主技術の確立に果敢に挑戦し,社会に貢献する」という日立の創業精神が生んだ事業分野と言えます。「自主技術へのこだわり」を継承してきた日立原子力の歩みと,グローバル市場に向けた将来展望を現在の技術開発を統括する魚住弘人副社長が語ります。

第二回(2008年6月号)

筆者の写真

日立製作所 執行役常務・研究開発本部長
武田 英次

シリーズ第二回は,日立グループの研究開発部門を統括する武田英次常務による研究経営論です。グローバルに絶えず変化し続ける今日の経営環境にあって,企業活動における「成長のエンジン」として研究経営,技術経営はいかにあるべきか――,半導体技術の歴史や自身の経験を踏まえつつ,独自のフィロソフィーと将来への展望を語っています。

第一回(2008年4月号)

中央研究所、返仁橋の写真

日立製作所フェロー
中村 道治

新シリーズの第一回は,日立製作所・中村道治フェローによる日立の技術開発の変遷と将来展望についての総論です。日立鉱山での5馬力電動機の自主製作から,産業機器,鉄道,家電,発電,エレクトロニクス,情報システムへと,事業領域を拡大しながら,常に新技術の開発を通じて,それぞれの時代を築いてきた日立の歩みを,研究開発部門の歴史を中心に紹介しています。

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