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日立技術の展望

「日立技術の展望」では、各事業分野におけるトピック記事などを掲載し、主にこの1年間の成果を紹介しています。「CUTTING EDGE 2017」と題した記事では,最前線で活躍するキーパーソンの声を通じて,デジタル技術を活用したグローバルでの協創事例などを取り上げました。

2017年を迎えて

平素より日立グループへ格別のご高配を賜り,心より御礼申し上げます。

「2017年 日立技術の展望」をお届けするにあたり,一言ご挨拶申し上げます。

今日,世界各地で起こる社会情勢の変化や自然災害,紛争など,不測の事象が頻発しており,先を見通すことが困難な不確実性の時代を迎えています。

CUTTING EDGE 2017

電力の安定供給をめぐる課題への最適解を追求

清治 岳彦
Alireza Aram
森田 歩

再生可能エネルギーの導入が急速に進む中,北米地域はエネルギー分野の市場規模が次第に大きくなっている。2016年,日立は北米における事業拡大を目的にEnergy Solutions Division(ESD)を開設し,海外での数々の実証事業や国内で培ってきた経験とノウハウを基に,北米ビジネスに本格的に乗り出した。今後は,現地ニーズを踏まえて基幹系統・地域系統の両面で先進的なエネルギーソリューションの提供に努めていく。

ものづくりを現場から革新する協創テクノロジー

井坂 英也
吉川 裕
永吉 洋登
遠藤 久
山田 敏広

先進的なものづくり現場では,品質向上や作業効率の改善に向け,人・設備・材料などの実績を連携・可視化する仕組みが求められている。そこで日立と株式会社ダイセルは,各種カメラをセンシング手段に,映像解析技術と製造実績データを連携し,ヒューマンエラーの防止と設備不具合の予兆を検出する「画像解析システム」を開発した。今後は製造現場に加え,グローバルサプライチェーンの全体最適化をめざす取り組みを進めていく。

本格実現に向けて動き出したサービスロボティクスシステム

馬場 淳史
設楽 真一

進行する少子化や高齢化に伴って労働力不足という社会課題が浮き彫りになる中,その解決手段として,サービスロボティクスへの期待が高まっている。日立は,実サービスの活用を視野に入れ,ヒューマノイドロボット「EMIEW3」とロボットIT基盤を開発し,2016年10月より羽田空港での実証実験を開始した。今後は,実証で得られたニーズや知見を踏まえながら,サービスロボティクスの事業化に向けた動きを加速させていく。

北米の金融イノベーションラボ設立から始まる新たな挑戦

酒田 大樹
西澤 格
David Pinski

デジタル技術が社会に急速に浸透している中で,金融サービスとITを融合させ,新たな価値を生み出すFinTechが注目されている。日立は,デジタライゼーションとFinTechの潮流を捉え,お客様とともに革新的なソリューションの創造をめざす,デジタル金融イノベーションの取り組みを加速している。

世界に広がるデジタルトランスフォーメーションを実現

小野寺 剛
Ravi Chalaka

デジタライゼーションによって社会が大きく変わろうとしている中で,日立はITとOTの実績,幅広い知見を生かし,顧客との協創による迅速な課題解決をめざすIoTプラットフォーム「Lumada」を開発した。さらに,これまで国内で培ってきたIT×OTの技術力やノウハウと,欧米での先進的なIoTのユースケースや知見をグローバルに展開するために,北米を拠点にしたHitachi Insight Groupを発足させた。Lumadaを活用したデジタルソリューション事業を通じ,世界の顧客とともに課題解決に取り組んでいく。

生物の進化にならう,次世代のAIへ

森脇 紀彦
谷崎 正明
嶺 竜治

日立は現在,大量のデータを活用してさまざまな最適化・判断を自動化し,企業のアウトカムの向上に貢献する「Hitachi AI Technology/H」の事業化を進めている。一方で,急激に変化する時代を見据え,次々に現れる課題に応じて進化する,次世代AI「生物に学ぶAI」の研究開発にも着手。京都大学との新たな協創の場である「日立京大ラボ」を中心に,“生物の進化にならう”ことで自ら学習し,進化し続ける新しいAIの実現をめざしている。

研究開発

顧客協創

技術革新

基礎探索