日立評論

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日立評論

[写真] 横瀬 藤彦

特集「鉄道システム」監修

日立製作所
交通システム社
経営企画本部
研究開発企画室 兼
輸送システム本部
輸送システム部
主任技師

横瀬 藤彦

鉄道システムを取り巻く社会の動向は,社会環境の変化や技術の進展にあわせ,めまぐるしく変わってきています。

このような変化の中で,鉄道の継続的発展のために,日立が貢献できることは何があるのか。この問いを常に考えていくことが重要であると思っています。

日立は車両,駆動用制御装置をはじめとして,運行管理システムや電力管理システム,情報サービスなども手がける鉄道総合システムインテグレーターとして,列車の高速化・運転の高密度化・正確性の向上・安定輸送を実現し,その進化に貢献できるよう先端技術の開発を行っています。また,鉄道は地域に密着したシステムですが,その中で使われる技術には,グローバル仕様への適合が一段と求められるようになり,日本だけでなく英国・中国をはじめとした世界各国・地域の仕様に対応した技術開発を行っています。

一方,個々の分野の技術開発としては,まず車両分野では,車両の軽量化に加えて蓄電池を応用した省エネルギー技術の開発や次世代主回路システムの開発の取り組みを行っています。また,鉄道の快適性の向上やバリアフリーへの対応として,車内案内表示器による乗客への情報案内サービスの提供や,バリアフリー対応製品の採用を行っています。

地上システム分野では,運行管理システムの高度化,回生電力貯蔵システムにより「緊急走行」技術の開発や,保守・点検作業における作業性向上の取り組みなどを行っています。

さらに,省エネルギー化への取り組みとして運行管理/変電所/電力管理といった地上システムと車両システムの連携によるエネルギーマネジメントシステムの開発にも取り組んでいます。本特集では,これらの取り組みを重点的に紹介しています。

日立は,これまで培ってきた鉄道に関する総合力とグループ各社の技術を結集し,より環境負荷の少ない次世代の鉄道システムの革新に貢献していきたいと考えています。

本特集が社会イノベーション事業に取り組む日立グループの活動へのご理解につながり,読者の皆様のお役に立てば幸いです。