鉄道分野でのAI活用
日立は,2005年に受注した英国High Speed 1向け高速車両Class395の車両保守の実績を足掛かりとして,英国IEP(Intercity Express Programme)や鉄道運行会社のAbellio社向け車両の車両保守など,鉄道分野におけるサービス事業の拡大を進めている。
サービス事業を拡大展開するためのキーとなるのが,車両状態を遠隔で監視する状態監視システムである。日々蓄積される車両情報を利用してさらなる付加価値を提供していくために,独自に開発したAIを活用する取り組みを進めている。
本稿では鉄道車両の運行時の消費電力量を対象に,消費電力量を低減する特徴量をAIから抽出した分析事例を述べる。