日立評論

公共システム

金融・公共・ヘルスケア

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1.地域の安全・安心を実現する通信指令ソリューション

1.消防通信指令システムのイメージ

消防通信指令システムは,119番通報を受け付け,各地の消防署および車両へ迅速に出動指令を出すことで,市民の財産と生命を守る24時間不休のシステムである。近年は通報が多様化し,外国人・障がい者からの通報にも対応するため,多言語翻訳やチャット機能をはじめ,指令センターから通報に関する手書きのメモ・動画像などの情報を車載端末および現場活動端末に送信することで的確な指令を行う現場支援機能,災害発生時のさまざまな情報を集約・共有する大規模災害への対応支援機能などを拡充している。

今後は,スマートフォンやタブレット端末,ウェアラブル端末を用いて,現場からリアルタイムな映像や関連情報を送信することにより,指令センターがより正確に現場の状況を把握・共有できるようなシステムを整備していく。また,AI(Artificial Intelligence:人工知能)による支援など機能の拡充を進め,さらなる地域の安全・安心を実現する通信指令ソリューションを提供していく。

2.道路関連データを活用したサービス基盤

昨今の自動車のIT化・ネットワーク化の進展により,道路関連データ,自動車プローブ情報などの収集・活用が進んでいる。「世界最先端IT国家創造宣言」においては,データ活用に向けた既存データの整備・オープン化,官の情報システムの高度化,データのデジタル化推進といった道路・交通関連データの利活用に関わる施策がうたわれており,これに伴う新しいサービスの創造が求められている

そこで,各機関と連携し,現在収集・活用されている交通系データをAIやBI(Business Intelligence)などの技術を活用して見える化・分析し,新たな価値を創出するためのデータ利活用サービス基盤を検討している。

交通データと当該基盤の活用により,道路管理の分野以外にも,業務の課題解決・高度化などをめざす事業者のニーズに応えていく。例えば,物流事業者や港湾事業者などに対して,これまでよりも効率のよい配送計画の立案,荷役処理計画の立案,大型車両管理などの新たな価値を提供していく。

2.道路関連データを活用したサービス基盤

3.セキュリティ社会を支える映像分析検索ソリューション

近年,増加するテロなどの脅威を踏まえ,世界的に映像監視の強化が求められている。企業や小売業界などにおいても同様に,産業スパイ,怠業および窃盗などによる損失を防ぐため,セキュリティカメラへの投資が行われている。しかし,映像コンテンツに含まれている情報や知見を完全に把握するには,映像の符号化および視覚空間の特性(容量,複雑性,多様性)による障害も多い。これらを克服するため,超高速の映像検索,高度な映像解析,システム負荷の小さい映像処理,柔軟な映像プラットフォームといった技術を集約し,社会インフラの安全・安心の確保に貢献する映像分析検索ソリューションを構築した。

都市セキュリティ分野に限らず,商業,不動産,報道といったさまざまな市場分野でも,映像情報から得られるデータを利用した新たな事業の創出や,既存事業の業績改善が期待できる。

今後は,先進的な映像検索・解析技術,多様なインタフェースおよび高度な最適化機能を積極的に活用し,人間の視覚を超える水準で動画像情報の利活用を図るソリューションプラットフォームの形成を推進していく。

3.映像分析検索ソリューションのアーキテクチャ(上)と機能例(下)

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