1. Racrewの拡張性を生かしたeコマース大規模物流倉庫向け増設
2017年3月に低床型無人搬送車Racrew154台を納入したeコマース物流倉庫において,規模拡張によるシステム増設を受注し,2019年4月から,在庫能力35万アイテム,1日当たりの出荷能力(オーダー件数)4万件の物流拠点として稼働を開始した。
今回のシステム増設工事では,Racrewの特長である「段階的な設備能力向上」が可能な点を生かし,主に以下の3項目を実施して物流能力の向上につなげた。
- Racrewの増車
- Racrew走行エリアの拡張,専用棚の増設
- ピッキングステーション※)の増設
また,作業生産性向上をねらい,ピッキング対象商品の位置・個数を可視化するプロジェクションマッピング技術を活用したピッキング方法を採用した。
現地施工においては一般的に既設設備の停止が必要となるが,Racrewの柔軟な拡張性を生かし,稼働を妨げずに増設工事を完了した。
(株式会社日立インダストリアルプロダクツ)
- ※)
- Racrewが搬送してきた専用棚から,作業者がピッキング作業を行う場所。