1. 後天性血友病診断に使用されるクロスミキシング機能搭載 日立自動分析装置3500
クロスミキシング試験は,臨床検査において血液の凝固時間が延長した場合に,その延長要因が凝固に必要な凝固因子の欠乏によるものか,凝固を妨げる物質の存在によるものかをスクリーニングすることができ,難病指定の後天性血友病の診断にも使われている(保険収載あり)。しかし,2種類の血漿(正常血漿と被検血漿)を最大7種類の混合比率で調製し,測定とグラフ作成までを技師の手で行うことは,煩雑で検査技師の労力を要することから,院内実施の障壁となっている。
この度,日立自動分析装置3500に搭載したクロスミキシング機能は,混合血漿の調整,即時型の測定からグラフ作成までを自動化した。
日立自動分析装置3500は,生化学や凝固項目などの異なる測定機能を1台に集約した複合型装置として,検査機関の業務スタイルに合わせた運用が可能であることに加え,煩雑な手間により院内実施を妨げていたクロスミキシング試験の院内実施率向上により迅速な診断に貢献する。
(株式会社日立ハイテク)