蛍光指紋による食品分析技術
試料中の有機物成分が発する蛍光パターンに含まれる大量の情報を利用する蛍光指紋分析は,品質や産地の判別,危害物質の検出などを簡便かつ低コストに行える手法として,食品分野への応用が注目されている。
日立ハイテクサイエンスのF-7100形分光蛍光光度計は,蛍光指紋測定の高スループット化技術が適用されており,分光器特有の高次光の影響を簡便・迅速に取り除く自動フィルタ付属装置を新たに搭載するなど,蛍光指紋測定に特化した機能の充実を図っている。本稿では,その特長と事例について解説する。