保険会社は従来,事案が発生してから対応(保険金支払い)を行ってきた。しかし,保険加入者のニーズの多様化・ICT技術の進歩などの要因から,その役割にも変革が求められている。そのような保険業界の変化に応えるため,日立は新たなサービス事業の創成方法を体系化したNEXPERIENCEによって,保険会社との協創活動をより効果的に推進している。
そうした中で社内におけるNEXPERIENCEの活用事例の一つとして,「ReactiveからProactiveな保険へ」というテーマを掲げ,IoTを活用した新しい保険サービスの在り方について検討を行ってきた。本稿では,その検討結果を踏まえ,保険業界の変革に向けた今後の展望について紹介する。