金融機関を取り巻く環境は,他業態の金融業参入やITの発展により大きく変化しており,顧客との接点であるチャネルの在り方を見直す必要性に迫られている。その中で,銀行の店舗チャネルにおいてはコスト削減を軸としたより効果の高い具体的な改革が求められるが,店舗統廃合などの基本的施策は十分に実施済みの状況であり,これ以上の廃店などは顧客サービスを損なうと考えられている。
これに対して日立は銀行のビジネスプロセスを再考し,バンドリング化とアンバンドリング化を使い分けることで非戦略業務における金融業界全体でコスト改善をねらうとともに,戦略領域においては銀行独自色を打ち出し収益性の向上を図ることを目的とした4種類の店舗戦略とそれぞれの店舗を担う業務要素のサービス提供を提案する。