1.クラウド型設計業務支援サービス
製造業では,製品開発を迅速に進めるため,メーカーとサプライヤなど複数の企業が設計の初期段階から連携して設計を行う,協調設計が進んでいる。しかし,企業間での設計データの共有に時間がかかること,設計プロセスが異なることなどから発生する手戻りが課題となっている。
これらの問題に対し,日立は設計プロセスと設計データをクラウド上で共有するクラウド型設計業務支援サービスを提供している。各設計者はWebブラウザから設計業務ナビゲーターにアクセスすることで,いつでも,どこからでも,同じ設計プロセスで最新の設計データを共有することができる。また,設計に必要となる3D-CAD(Computer-aided Design)やCAE(Computeraided Engineering)などのソフトウェアも,3D-VDI※)(Virtual Desktop Infrastructure)サービスによりクラウド上での利用が可能である。
今後,サービスメニューを拡充することで業務の適用範囲を広げるとともに,企業をまたぐサプライチェーン全体でものづくりの強化を支援していく。
- ※)
- 三次元CAD用仮想デスクトップ