1.行先階予約システムによる 群管理エレベーターFIBEE
行先階予約システムは,利用者によって登録された行先階ごとにエレベーター号機を割り当て,表示・案内するシステムである。この新方式の群管理エレベーターは海外で先んじて普及し,日本国内でも納入事例が増えつつある。
日立では,利用者が無意識に期待するスムーズな移動と利用者の快適性の実現に向け,HUMAN FRIENDLYコンセプトの具現化第二弾となる群管理エレベーターFIBEE(Flexible Intelligence Bee※))を日本向けに発売した。FIBEEは,海外市場向けに発売していた行先階予約システムを用いた群管理エレベーターをベースに,混雑時間帯のアルゴリズムとインターフェースを強化し,製品化したものである。乗り場の行先階登録装置による入力を標準としているが,建屋のセキュリティシステムと連動し,エントランス部のセキュリティゲートを通過するだけでエレベーターに行先階を割り当てるオプション対応も可能である。
ビル内における人の動線を,縦方向のみならず横方向にも考慮したエレベーター運行管理によって,今後も多くの利用者のスムーズで快適な移動を可能とするエレベーターを提供していく。
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- Beeは,花の位置を学習して効率的に蜜を収集するミツバチの生態に由来。