1. 日立東大ラボ:エネルギープロジェクトフェーズ2
日立東大ラボは,2020年4月よりフェーズ2となる東京大学との新たな協創活動を開始した。その一つであるエネルギープロジェクトにおいては,2016年よりSociety 5.0を支えるエネルギーシステムの将来像に関わる提言を行っており,これまでに公開フォーラムなどを開催し,提言書にまとめ広く発信してきた。フェーズ2においては,気候変動への対応を含めた2050年の社会のあるべき姿のシナリオを策定し,その実現へ向けたエネルギーシステムビジョンの創出をめざしている。
その活動の一環として,2020年6月に東京大学・五神真総長を交えたオンライン総合討論(ラウンドテーブル)を開催し,エネルギーを取り巻く社会情勢,生活や情報社会との関わりといった,従来のエネルギー戦略ではあまり深堀されなかった事項とエネルギーの関連性について幅広く議論し,社会技術シナリオの方向性を明確化した。今後は公開フォーラム開催に加え,グローバル発信活動も強化推進する予定である。