1. 就業者サービスプラットフォームによる柔軟な権限管理の実現
近年の働き方改革やニューノーマルの拡大に伴い,オフィスビルで働く就業者の行動は多様化している。就業者サービスプラットフォーム(以下,「就業者SP」と記す。)は,オフィスや業務アプリケーションの利用方法の多様化への対応を目的として開発された。
就業者SPは,オフィスビルや企業が提供するアプリケーションサービスの基盤に位置し,就業者のIDと就業者にひも付く属性情報(組織構成,資格など)を管理する。また,属性情報を基に権限(ロール)を演算により決定することで,就業者のいる場所や人事異動による属性情報の変更にも柔軟に対応する権限管理機能を実現した。これにより,多様化する就業者の行動に対して,場所や属性に対応した適切な権限を与えることで,連携するアプリケーションの利便性を高め,オフィスビルなどが提供するサービスの向上に貢献する。
今後は,利用者ニーズの取り込み,対応するアプリケーションの拡大によるオフィスビル以外への適用を図り,顧客のビジネスに貢献していく。