日立評論

グリーン,デジタル,イノベーションで社会課題の解決を通じた次なる成長へ

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日立評論

小島啓二

日立製作所
執行役社長 兼 COO
小島啓二

近年,世界各地で相次ぐ異常気象・自然災害やそれに伴うサプライチェーンの分断,国際的な経済摩擦,さらには新型コロナウイルス感染症の拡大など,私たちの社会が抱える課題は複雑化・多様化の一途を辿っています。一方で,これらの課題解決に向けて国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)を世界全体が共有し,協力し合う機運が高まりつつあります。このような潮流の下,日立は社会課題を解決することで社会価値,環境価値,経済価値を創生し,持続的な成長と収益を実現してステークホルダーの皆さまに還元する社会イノベーション事業を推進しています。

プラネタリーバウンダリーとウェルビーイングが社会の最重要課題になるというパラダイムシフトの中,今の延長線上でものを考えていても企業が社会に必要な存在として成長することは困難です。従来の枠組みにとらわれず,地球を守る経済と社会システムのあるべき姿や人々の幸せな日常生活や働き方を意思を持って構想し,必要な解決手段を準備し提供する存在にならなければなりません。日立は,「グリーン」,「デジタル」,「イノベーション」を次の成長を担う課題解決手段として社会とお客さまに提供します。

グリーン領域では,世界が大きく動いています。日立は,英国・グラスゴーで昨年開催されたCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)に「プリンシパル・パートナー」として参加し,脱炭素社会の実現を支える先進技術や取り組みを世界に発信しました。再生可能エネルギーの普及拡大を背景に日立エナジー社を中心としたパワーグリッド事業に注力するとともに,環境負荷が低い移動手段とされる鉄道システムや,電動化が進む自動車業界においてより効率性と安全性に優れた技術・ソリューションを提供していきます。

デジタル領域では,日立が有する多様なプロダクトをデジタル技術で高付加価値化することで,新たなLumadaソリューションの創出をめざします。昨年に多くのデジタル人財と幅広い分野の顧客を擁するグローバル企業であるGlobalLogic社を日立グループに迎え入れました。社会イノベーション事業の中核を担うLumada事業をグローバルに拡大し,社会インフラのDX(デジタルトランスフォーメーション)を世界規模で加速します。

イノベーション領域においてはR&D(研究開発)への投資を強化して技術・製品の革新を促すとともに,有望なスタートアップと積極的に連携します。世の中にある多様なテクノロジーを俯瞰し,それらを超えるイノベーションを起こすことで,「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念を体現していきます。

本号でお届けする数々の技術成果やソリューションを最大限に活用することで,協創による社会課題の解決を通じて読者の皆さまと日立が共に成長し,その喜びを分かち合いたいと考えています。ぜひご一読いただき,これからのビジネスや暮らしのヒントとしてお役立ていただければ幸いです。

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