1. 遠隔監視/制御を活用したコールドチェーンの業務改善
日立のIoT(Internet of Things)データ活用サービスHitachi Global Data Integration(以下,「本サービス」と記す。)では,Webブラウザから遠隔制御する機能の提供を開始した。昨今,業務効率化やサービスの価値向上,社会課題への対応を目的として,インターネットを活用した遠隔でのデータ活用機会が増加し,さまざまな分野で遠隔監視/制御が求められている。今回は物流業界のコールドチェーンにおける遠隔監視/制御の事例について紹介する。
コールドチェーンでは,冷凍機の設定温度変更,温度管理や温度記録が求められる。しかし,運転中のドライバーが,環境変化に合わせて冷凍機の設定変更や記録を行うことは難しく,輸配送中の品質管理やドライバーの業務負荷軽減,安全確保が課題になっていた。この課題に対し,本サービスでは,監視センターからWebブラウザ上で遠隔監視/制御や操作記録を行い,集中管理することが可能となった。
今後は,本サービスの遠隔監視/制御や操作履歴管理の適用業務の拡張により,顧客の課題解決,ビジネス拡大への貢献をめざす。
[01]遠隔監視/制御の事例(Hitachi Global Data Integration Pro for コールドチェーン)