日立評論

蓄電池駆動システムにおける最新技術と展望

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日立評論

ハイライト

近年,鉄道車両に大型のリチウムイオン電池を搭載し,車両の駆動用の電力として利用する技術の実用化が進んでいる。特に,非電化路線を走行する車両では,蓄電池を搭載することで,従来の気動車に比べて省エネルギー化,低騒音化,省保守化が可能となる。

日立は,交流架線から蓄電池を充電し,そのエネルギーで非電化区間を走行する交流架線式蓄電池電車の製品化に成功し,九州旅客鉄道株式会社BEC819系として納入した。また,ディーゼルエンジンと蓄電池によって電力を供給するハイブリッド車両では,小容量の非常蓄電池を設け,主蓄電池が使用できない場合に非常蓄電池を用いて電気式気動車として動作できる機能を開発し,東日本旅客鉄道株式会社HB-E210系,HB-E300系(増備車)向けに納入した。今後は,これらの蓄電池応用車両で培った蓄電池利用技術を基にさまざまな顧客ニーズに対応していく。

目次

執筆者紹介

永浦 康弘Nagaura Yasuhiro

  • 日立製作所 鉄道ビジネスユニット 水戸交通システム本部車両電気システム設計部 所属
  • 現在,鉄道車両駆動用電力変換装置の開発・設計に従事
  • 電気学会会員

大石 亨一Oishi Ryoichi

  • 日立製作所 鉄道ビジネスユニット 水戸交通システム本部車両電気システム設計部 所属
  • 現在,鉄道車両駆動用電力変換装置の開発・設計に従事

嶋田 基巳Shimada Motomi

  • 日立製作所 鉄道ビジネスユニット 水戸交通システム本部車両電気システム設計部 所属
  • 現在,鉄道車両駆動用電力変換装置の開発・設計に従事
  • 電気学会会員

金子 貴志Kaneko Takashi

  • 日立製作所 鉄道ビジネスユニット 水戸交通システム本部 車両電気システム設計部 所属
  • 現在,鉄道車両駆動用電力変換装置の開発・設計に従事
  • 電気学会会員
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