DS-ATC車上装置において,新幹線車両の会社間相互直通運転に対応するため,(1)車上データベース(速度照査パターン)を会社ごとに分割管理する,(2)会社境界で走行中に車上データベースの切り換えを行うという新機能の開発を行った。
車上データベースは安全に関わる重要な要素であるため,まずは車上データベースを構築するための組織体制を立ち上げ,顧客各社の意見・要望を取り入れながら連携して開発を進めてきた。そして,既存のDS-ATCシステムへの変更を軽微に抑えつつ,またシステムを稼働させながら,新機能の導入を実現した。
現在,本システムは,北陸新幹線および北海道新幹線の会社間相互直通運転において順調に稼働中である。