1. 自動運転ユニット/高精度地図ユニット
日立グループは,2000年に先進運転支援用ADAS (Advanced Driver Assistance System)ユニットを製品化して以来,ステレオカメラ,ゲートウェイユニットなどの情報安全製品を製品化してきた。2019年には,自動運転システム開発で培った技術をベースに,自動運転ユニットおよび高精度地図ユニットの量産を開始した。
自動運転ユニットは,車両制御用と認識処理用の2 CPU(Central Processing Unit)構成にすることにより,高い安全性と高速演算性能を可能にした。高精度地図ユニットは,全国の高速自動車道などの高精度地図データを格納し,センシングでは見えない先読み情報を自動運転ユニットに送信する。衛星測位システムとジャイロセンサーを組み合わせ,トンネル内などでも自車位置を高精度に算出する機能とともに,ナビゲーションシステムで設定した目的地までの道路レベル経路を車線レベル経路に変換し,自車周辺地図情報とあわせて出力する機能を開発した。
日立グループは,今後も日立独自のOTA (Over the Air)ソフト更新やセキュリティ技術などを活用し,自動運転システムのサプライヤとして,安全で快適なクルマ社会の実現に貢献していく。
(日立オートモティブシステムズ株式会社)