1. 柏崎刈羽原子力発電所第7号機設工認認可
新規制基準の適合性審査では,福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえて強化された基準に対し,設置(変更)許可,設計及び工事計画認可申請,保安規定の審査が実施される。
現在,設計及び工事計画認可申請の審査フェーズにあるBWR(Boiling Water Reactor)プラントでは,当基準に対する適合性確保およびさらなる安全性向上のため,重要設備の耐震強化などの自然災害対応,フィルタベント設備などの重大事故対応,航空機衝突対策などのテロ対応を中心とした対策が急ピッチで進められており,これらの広範な過酷事故対策に関して,日立グループは新技術の開発から設計,施工まで,総力を挙げて取り組んできた。
この度,東京電力ホールディングス株式会社の柏崎刈羽原子力発電所第7号機について,原子力規制委員会より設計及び工事計画認可申請「補正」申請が認可を受けた。現在,設計及び工事計画の認可を受けて最終段階である使用前事業者検査を実施し,原子力規制委員会の適合性確認を受ける。日立グループは,引き続き後続のBWRプラントの適合性審査を支援するとともに,安全な技術の開発を通じて,原子力発電所のさらなる安全性向上に貢献していく。