1. 大規模言語モデルを活用した自然言語意味解析技術
大量のテキストでニューラルネットワークを学習し,人間の言語に関する知識をモデル化した「言語モデル」により,自然言語処理の高度化が進展し,社会実装や業務活用への浸透が進んでいる。
言語モデルは,入力されたテキストを理解し,利用者の意図に即して文章の要約・翻訳などさまざまな機能を高い精度で実現することができる。日立は,言語モデルを活用する基礎技術の開発により,高精度に文意を理解することをめざしている。例えば,文書に記載された業務手順などを機械が代替できる手段に変換したり,音声会議から会議録の要約を生成したりする技術を開発している。
この言語モデルを活用した基礎技術は,コンペティション形式の国際ワークショップへの参加を通じて開発し,高い評価を得た。今後は,開発した技術のビジネスへの適用を進めていき,DX(デジタルトランスフォーメーション)推進による人々のQoL(Quality of Life)向上を実現する。
なお,本研究の計算資源の一部に,国立研究開発法人産業技術総合研究所のAI(Artificial Intelligence)橋渡しクラウドを利用した。