1. 安全で生産性の高い職場のためのスマート作業着ソリューション
日立は,DFKI(Deutsche Forschungszentrum für Künstliche Intelligenz:ドイツ人工知能研究センタ),DFKIのスピンオフ企業であるsci-track社,スマートアパレル企業の株式会社Xenomaと共同で,衣服に,IMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測ユニット)センサーを縫い込んだスマート作業着を使用したモーショントラッキングおよび人間工学的評価技術を開発した。
インフラが設置されていない環境で作業者の動きや作業をデジタル化するには,作業者の身体にセンサーを装着する必要があるが,これにより心理的抵抗感やロジスティクス上の問題が生じる可能性が懸念される。そこで,Xenoma社の布状電子回路基板技術を活用し,さまざまな業界で普段着用されている標準的な作業着にシームレスにセンサーを統合した。
また,DFKIとsci-track社との戦略的コラボレーションにより,日立は衣服特有のたわみが原因で生じる不一致を補正する先進的なAI(Artificial Intelligence)技術を開発し,正確かつ非侵襲的で着用者にストレスのないモーショントラッキング技術を実現した。この画期的なソリューションを製品化したことで,パラダイムシフトを加速し,工場,メンテナンス施設,物流業務に至るまでの産業界全体に採用が広がることを期待している。
(日立ヨーロッパ社)