日立評論

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ハイライト

「情報漏洩」,「不正アクセス」,「マルウェア」。セキュリティインシデントに関連するニュースを聞かない日はありません。最近では,データを人質として金銭を要求するランサムウェアまで登場してきています。今年の2月には,ロサンゼルスの病院のPCがランサムウェアに感染し業務を遂行できなくなるという事件が発生しています。本案件では,最終的に身代金を払うこととなったと聞いています。こうした話を聞くたびに,我々技術者が問題を解決できないかと考えるのですが,技術だけでは問題は解決しないというように考えるようになりました。さまざまな案件を分析するたびに,もっとも脆弱な部分は「人」であることがわかるからです。つまり「人」が変わらないといつまでもこうしたインシデントはなくならないということなのです。

目次

執筆者紹介

砂原 秀樹

  • 慶應義塾大学大学院
  • メディアデザイン研究科教授/先導研究センター
  • サイバーセキュリティ研究センター
  • センター長
  • 1960年兵庫県生まれ
  • 1988年慶應義塾大学理工学部博士課程修了
  • 電気通信大学情報工学科助手,1994年奈良先端科学技術大学院大学情報科学センター助教授を経て,2001年から教授
  • 2005年情報科学研究科教授
  • 2008年4月より現職
  • 村井純氏(慶應義塾大学環境情報学部教授)らとともに,1984年からJUNET,1988年からWIDEプロジェクトを通じて,日本におけるインターネットの構築とその研究に従事
  • 2005年より東京大学江崎浩教授と共にインターネットを通じて環境情報を共有するLive E!Projectを開始
  • 現在は,パーソナル情報を安心・安全に利活用するためのフレームワーク「情報銀行」プロジェクトを遂行中
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