1. 顧客に寄り添いDX実現を支える日立のクラウド&DXソリューション
近年,世界的な潮流として価値観のパラダイムシフトが起こり,需要が物質から情報やサービスへ,「個」重視・人間中心の社会へシフトしている。また,社会の不確実性がより高まり,常態化し,不連続な環境変化が当たり前となった「Beyond VUCA(Volatility,Uncertainty,Complexity,Ambiguity)」と言われる状態に突入しつつある。こうした変化の激しい中で市場競争に勝ち残るには,機密性の高いデータも含めて,データをビジネスに柔軟に活用していくことが必要となる。
企業活動を支える基幹システムにおいては,さまざまなデータとシステムを各種クラウドとオンプレミスに最適配置し,生成AI(Artificial Intelligence)などの新技術も取り入れ,業務環境を整備することが急務となっている。そのために日立は以下の三つの観点でサービス・ソリューションを提供する。
- クラウドインテグレーション
クラウドを最適活用するためには,顧客の既存システムの効率・アジリティ向上と,既存データ利活用による新たな価値創生が重要である。日立は顧客の既存システムを理解し,顧客の描く将来像に向けてシステムマイグレーション・モダナイゼーションを共に進め,パブリッククラウド,プライベートクラウド,オンプレミスを組み合わせて最適なクラウド環境を構築する。これによって顧客はビジネスへのデータ利活用を加速することが可能となる。 - ハイブリッドクラウド/デジタルインフラ
日立はこれまで提供してきた高信頼なITプラットフォームと,金融・社会インフラなどミッションクリティカルな基幹システムのクラウド活用で培ってきたシステムインテグレーションや運用の知見・ノウハウをEverFlex from Hitachiとして展開する。顧客は各種サービスを選択し,適切なas a Service型ITプラットフォームを利用することで,顧客の直面する課題に対して迅速かつ柔軟に対応することができる。また,Amazon Web Services*(AWS*)との協創により,日立ストレージの技術や運用ノウハウをAWS上に適用することで,機密性の高いデータを保有するシステムの移行やシステム配置・変更が容易なハイブリッドクラウド環境を実現する。 - マネージドサービス
クラウドやセキュリティなどのエキスパート人財不足といった顧客の課題に対し,日立はIT運用やDX(デジタルトランスフォーメーション)をマネージドサービスでサポートする。具体的には,クラウドシステム運用の自動化によるアジリティと信頼性の両立やセキュリティの強化を支援するHARC(Hitachi Application Reliability Centers)サービスや,複雑化・大規模化が進む企業のITシステムを一元的に運用管理するJP1 Cloud Serviceを提供し,顧客のIT運用を支援する。また,豊富な成功事例をベースにDXをマネージド型データ利活用サービスHIPF(Hitachi Intelligent Platform)として体系化,サービス提供することで,顧客の人的負荷を軽減する。
サービス&プラットフォーム・マネージドサービスのカテゴリでは,顧客が成長に向けてクラウドを使いこなすために日立が提供するサービス・ソリューションを紹介する。